2018/12/15

LONDON Modern × Retro

11月に行ってきたロンドンのフォトブックが出来上がりました!

表紙にはビビッドな色合いの写真を選んでみました。センス抜群なロンドンのデパートのショーウインドー。


ロンドンへの旅ははじめてで、滞在も1週間足らずだったのですが、そんな短い期間の中で私が感じた印象をブックにまとめてみました。

ロンドンには古いものもあり、新しいものもあります。古いものをそのまま保存するだけでもなく、新しいもので埋め尽くされるでもない、両方がそれぞれ共存したり、ときには融合したりしている場所でした。

私がよく訪れるイタリアは、古いものをとても大切にする文化があります。なので、今訪れても、まるで中世の時代のまま、時が止まってしまったかのような街がたくさんあるのです。自分の国や地域の文化や歴史をとても大切にしています。その分、新しいものが入るのは至難の業、なかなか受け入れてもらえないのです。

対してロンドンは、軽やかに、古いものと新しいもの、自国のものと他国のものがMIXされているような印象を受けました。

プライベートレッスンの写真教室Felice_ロンドンフォトブック

そういうわけで、ロンドンの "Modern × Retro" という視点で写真を集めてブックにしました。30ページの横型のブックです。自分としてははじめて断ち切り(余白や余黒なしでページの端まで写真を配置する方法)を使ったり、紙もカラーをビビッドに出すため光沢にしてみたりしました。

短い期間で撮った写真でざっくりまとめたブックですが、教室に置いておきますので、ご興味のある方はご覧頂ければと思います。

プライベートレッスンの写真教室Felice_ロンドンフォトブック

今回のブックは、街の写真を中心にまとめましたが、ロンドンには街中に自然あふれる公園がたくさんあり、その公園で過ごす時間もとても好きでした。ブックにまとめるほど枚数がありませんが、何かの機会にまたお見せできたらと思っています。

2018/12/04

建築×写真 - ここのみに在る光 / 九龍城砦 - 宮本隆司

東京都写真美術館で開催されている「建築×写真 - ここのみに在る光」に先日行ってきました。もともと建築を学んでいて、写真をはじめたきっかけも建築写真だったので、建築の写真の展示があると、気になって見に行きます。

この展示はこの美術館のコレクションの中で、建築を題材にしたものを並べたものなので、写真家、時代、国、被写体、アプローチも様々でした。とても固い印象の所謂「建築写真」的なものから、建物をイメージとして捉えたものもありましたが、私が意外にも心をつかまれたのは、ドキュメンタリー調の作品でした。

宮本隆司(みやもとりゅうじ)氏の九龍城砦(くーろんじょうさい)を撮った作品群です。九龍城砦とは、1950年代から(現在の)香港に形成されていた巨大なスラム街。どの国の法も及ばない、無法地帯と言われていた場所です。1993年から1994年にかけて取り壊され、現在では存在しない街となっています。

私は何の知識もなく、この作品を見たのですが、私がこの九龍城砦という建物の写真から感じたのは、無法地帯ゆえの怪しさというより、生きるパワーというか、人間の計り知れないエネルギー、目に見えない静かで巨大な力でした。

1900年代に刊行された写真集「九龍城砦」は現在では入手が困難ですが、近年、デジタルリマスター版の写真集が刊行されています。でももし機会があれば是非、展示に足を運んで、大きなサイズで作品を見て頂きたいです。写真の作品は実物を見た方が良いものと、写真集という形式で見ても良さがわかるものがありますが、この作品に関しては、オリジナルのプリントを見ることをおすすめします。

デジタルリマスター版の写真集については、手元にありますので、レッスン時にご覧になりたい方はおっしゃって頂ければと思います。

写真を学ぶには、大切なことがいくつかあり、そのうちの一つが良い作品をたくさん見ることです。素晴らしい作品に触れることが感性面でも大事なだけでなく、作品のバックグラウンドや、コンセプト、作品になるまでの過程、展示の際に見る人に伝えるための工夫や意図など勉強になることばかりです。写真集や写真展、絵画展や映画などを見ることをいつもおすすめしていますが、なかなか機会がない方もいらっしゃると思うので、希望される方には写真集をレッスン時にご覧頂けるようにしていこうかと思っています。見て頂ける写真集につきましては、今後ブログでご紹介していく予定です。

「建築×写真 - ここのみに在る光」は来年1月27日まで。美しいモノクロ写真で知られるイギリス人の風景写真家、マイケル・ケンナ写真展も同美術館で開催中です。

2018/11/24

相棒選び

11月初旬にロンドンに行ってきました。旅する時はいつも、まず飛行機と泊まるところの手配をして、中でどう動くかはあまりきっちりと決めません。無計画とも言えますが、私の場合、計画を立てていても歩いていて面白そうなものがあるとそっちにフラフラ立ち寄ってしまったり、天気によって行く場所を変えてしまったりして、結局意味があまりないのです…。だいたい今日はこの辺りを歩こう、明日はこの辺かな、と大まかにしか決めないし、気に入ったところには短い旅でも2回、3回と行くこともあります。そして、事前に先入観を持ちたくないので、はじめて行くところは最低限の下調べだけで行きます。

なので、旅の準備のメインは、相棒選びです。相棒、というのはもちろんカメラのこと。私の場合、たいてい一人旅なので、カメラが相棒です。イタリアへの旅の場合はいつもだいたい決まっていて(それでも悩むのですが)、大きな変更はないのですが、今回ははじめてのロンドン。いつも通りで行くべきか、新たに違うアプローチにしようか悩みました。ただ、イタリアと違ってロンドンへの旅は、写真を撮るための旅、というつもりではなかったので、なんでもいい、と言えばなんでも良いのですが。でも、そういうわけにもいきません。これはただの旅行、と言い聞かせても一人でいると結局は気づいたら写真ばっかり撮っているので…。どうせ撮るならちゃんと考えて機材を持って行きたいので、かなり悩みました。

でもこの悩みは、私だけではないようで、旅行にいらっしゃる生徒さんからよく相談を受けます。こんな場所に行って、こんなものが撮りたいのだけれど、このカメラでいいのか、どのレンズを持っていけばいいのか…など。それぞれに応じてアドバイスさせていただきますが、そんな相談を受ける私も、自分の旅の時は相当悩みます。相談相手もいないので一人でもんもんと悩み続けます^^;

決まったのは旅に出るほんの3日前くらいだったでしょうか。それまで出していた結論と全く違うカメラを持っていくことにしました。決め手は色。はじめはいつも使っているカメラで行こうかと思ったのですが、ロンドンとイタリアでは街の色や雰囲気が全然違うだろうな、と思い直前に変更し、Panasonicのミラーレス+Leicaのレンズを今回の旅の相棒にすることにしました。いつも使っているカメラは優しく自然な風合いが出るNikonですが、ロンドンは密度のある濃い色が出せるカメラが合うような気がしたので、こんな結論になりました。

旅のカメラ選び、作品作りのカメラ選び、カメラを買う時にも同じことが言えますが、自分が撮りたいもの、出したい風合いを考えて決めると良いと思います。もちろん特殊な撮影の場合はカメラの性能も大切なので、一概には言えませんが、自分の伝えたいイメージとカメラから出てくる絵がぴったり合うものを選ぶと、作品のイメージも作りやすいですし、何より撮っていて楽しいです。

そんなこんなで、悩みに悩んで決めたカメラですが、私が感じたロンドンの街の色合いにぴったりで撮っていて嬉しくなってしまいました。大都会ロンドンで、人混みが苦手&英語ができない私は、最初は途方にくれましたが 、相棒片手に歩き回り、ロンドンで感じた印象を写真に撮ってきました。少し時間がかかるかもしれませんがフォトブックを作る予定なので、できあがりましたらまたお知らせいたします。

2018/11/23

新・Feliceブログ!とご挨拶

写真教室Feliceのブログ、引っ越ししました。

写真中心だった以前のブログですが、こちらのブログでは、写真にまつわるいろいろなことを書いていけたらと思っています。

初めましての方に教室のご紹介です。写真教室Felice(フェリーチェ)は写真やカメラ、Photoshopなど、プライベートレッスンで学べる教室です。2010年に神奈川県鎌倉市で教室をはじめて今年で9年目になります。生徒さんは神奈川や東京にお住まいの方が中心ですが、遠方からお問い合わせ頂くこともあり、現在オンラインレッスンも準備中です。

普段は1人ずつ、もしくは少人数のグループレッスンで学んでいますが、発表の機会もあり、1〜2年に1回、生徒さんの作品展を桜木町の横浜市民ギャラリーにて開催しています。Feliceでは、最終的には写真を「作品」という形にまとめて発表することに重きを置いています。撮るだけでも楽しい写真ですが、それを人に見て頂くことを通して何かを「伝える」ことが写真にとって一番大切なことだと考えているからです。写真が大好きな方、Benvenuto! 楽しく写真を学んで、作品作りをしていきましょう。

Benvenuto (ベンベヌート)! = Welcome! です。正確に言えば、ブログを訪問して下さった方が女性でしたら、語尾が変わってBenvenuta! になるのですが。イタリア語はそういうところがちょっと複雑ですね。話がそれましたが… 教室の名前である "Felice" はイタリア語で「幸せな」という意味です。写真で人を幸せに、の願いを込めてこの名前にしました。

私自身、イタリアに惹かれ、何度も行って撮り続けています。この教室をはじめたのも、イタリアで写真を学んだことがきっかけです。そういうこともあって、Feliceはイタリアに縁がある教室なので、このブログにも時々イタリアの話やイタリア語も登場させてみようかと思います。

それでは、新しくなったFeliceのブログをよろしくお願い致します。

Ciao! (これは有名ですね)