2019/07/06

奈良 - 水のある風景 -

少し前ですが、奈良に行ってきました。悠々とした佇まい、高くて広い空が好きで、定期的に奈良の空気が吸いたくなります。どこに行ってもそうなりがちな私の旅ですが、旅のメインは散歩です。

ちょっと暑くなりはじめたこの季節、散歩していて通りかかった鷺池。浮見堂が有名な場所です。初めて訪れたのですが、ここも奈良の他の場所と同様、広々としていてのんびりした時が流れていました。周りの樹々や空、雲、浮かぶ枝、流れる風と池の水が作り出す世界は見ていて飽きません。池をぐるりと一周しながら撮りました。

こういうどこにでもありそうで、その時そこにしかない風景が好きです。









この旅で出会った水のある風景を、夢の中のような、現実ではないようなイメージで伝えたくて、今回は少し仕上げを変えました。

写真の正解は必ずしも目の前にある景色をそのまま再現することではないので(もちろんそういう場合もありますが)、表現は自由です。逆に言うと、伝えたい事がないとどう仕上げたらいいのかわからないのでいろいろと迷ってしまいます。写真を撮るとき、発表するとき、どんなイメージで人に伝えたいのかを考えながら取り組むと「伝わる」作品になります。

旅の気軽なポストのつもりでしたが、つい写真について書いてしまいました…。作品展も近いので、皆さんの作品作りのヒントになれば嬉しいです。